ハーグ療法による男性薄毛の治療

ハーグ療法は、男性薄毛AGAによく反応し、高率に自己毛髪が再生することが知られています。ハーグ療法を3~4回程度施行後から、発毛が認められ、6回程度行うことで増毛の実感が得られるケースが多いようです。薄毛が進行している場合より、早期の薄毛において強力な自己毛髪の再生が認められます。薄毛が進行する前の早い段階で治療を開始されることをお勧めしています。

男性の薄毛

AGAのホルモン過多
男性型薄毛をAGAと言います。AGAの主な原因物質は毛根部の強力な男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)であると考えられています。 AGA症例では薄毛の見られる部分に多量のDHTが確認されています。DHTの過多は頭髪の成長期が終了させてしまうために、頭髪が太い毛に成長する前に抜けてしまい、細くて短い頭髪が多くなって薄毛の状態になると考えられています。 AGAは遺伝性があることが良く知られています。AGA発症の原因遺伝子は母方から受け継がれるX染色体にあると言われています

AGA発症の兆候
AGAは早い人では20歳代前半から始まります。男性は誰でも若くして薄毛になるわけではなく、遺伝的な素質に加え、ストレス、食事、生活習慣などの影響も大きいと考えられています。なお、男性ホルモンは、髪は薄くする方向にはたらきますが、ひげや陰毛などは濃くする硬毛化の方向にはたらくと考えられており、頭の薄い方は髭が濃い場合が多くみられます。
AGAの方には、頭皮や顔が脂っぽい、毛が細く柔らかい、細くて短い抜け毛が目立つ、といった兆候が認められます。発症当初は毛の数は変わらなくても、太く長い毛が再生せず、細く短い毛に置き換わる状態が進行し、少しずつ薄毛になっていきます。軟毛化は、ヘアサイクルの成長期が短縮され、毛根が小さくなってしまうことによって起こります。

薄毛の進行パターン
男性の薄毛は、前頭部または頭頂部から起こります。額の生え際から後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプ、これらの混合タイプと3種類の進行パターンがあります。男性の薄毛のほとんどは、AGAによるものと考えられています。AGAは進行性であることが知られており、放置しておくと頭髪は減り続けて、ついにはほとんど無くなってしまいますので、早めの治療が必要になります。

HARG療法

治療前

4回治療後



7回治療後

8回治療後


28歳、男性。ハーグ療法、男性型薄毛症、AGA

家族や親戚に薄毛の方はおられないという男性の薄毛の症例です。1年くらい前から抜け毛が増えて、薄毛が進行してきたと御相談いただきました。遺伝的素因は明らかではありませんでしたが、前頭部のM字の剃りこみや、頭頂部の薄毛が明らかで、男性型薄毛症AGAと考えられました。ハーグ療法の適応と考えられ、早速治療を行いました。ハーグ療法施行後3回目くらいから薄毛の改善が認められ、髪の毛はサラサラになりました。
AGAは一般的に遺伝的要素が強いことが知られていますが、遺伝的素因の明らかでない症例も認められることがあります。そのため薄毛やハゲの家系でないからと言って安心は禁物です。20歳代から薄毛が進行するケースでは、薄毛が進行する前に、治療を開始したほうが、良好な毛髪再生が認められます。薄毛が気になるようになったら早めに毛髪認定医療機関に相談されることをお勧めします。

HARG療法

治療前

3回治療後



6回治療後

7回治療後


27歳、男性。HARG療法、男性型脱毛症、AGA

遺伝的素因のある男性型薄毛症の症例です。父方、母方共に薄毛の家系で、自分も20歳代前半から抜け毛がひどく、髪の毛が薄くなってきたので、心配していたようです。市販の毛髪増毛剤を試されましたが効果なく、ハーグ療法が薄毛治療に期待を抱いて御相談いただきました。ハーグ療法開始後、3回目くらいから抜け毛が減り、髪の毛が太くなってきました。更に回数を重ねるごとに、少しずつ髪の量が増加しました。
遺伝的に素因がある方は、若い時から抜け毛がひどく、髪の毛が減っていくことが多いようです。自分で、市販の増毛剤やヘアケアを試される方もいらっしゃいます。従来の薄毛治療の中には科学的根拠もなく、かえって抜け毛や薄毛が悪化する場合があります。最近は医学的根拠のある治療が、薄毛治療の主流になっています。早めに経験豊富な医師の診察を仰ぐのが薄毛克服の近道であると思われます。