女性の薄毛に対するハーグ療法

女性の薄毛に対してはこれまで、効果的な治療が無く、カツラやスカーフをかぶって薄毛を隠すしか対処法はありませんでした。近年、ハーグ療法の開発により、女性の薄毛において自己毛髪再生を誘導できるようになりました。これまで治療不可能であった女性の薄毛に対し、ハーグ療法は大きな治療効果を上げ、女性のお悩みに改善に役立っています。

女性の薄毛治療

ハゲや薄毛は男性特有のものと思いがちですが、女性でも薄毛で悩む方が多くいらっしゃいます。女性の薄毛の原因はホルモンバランス、ストレスや皮膚疾患などが考えられています。髪の毛は女性の命と言われることもあり、髪の毛が薄くなると人前に出られない、人に見せられない、人に知られたくないと悩む方が多いようです。
最近まで女性の薄毛治療は、毛髪ケアや頭皮ケアが中心で、医学的に根拠のある治療法はありませんでしたが、再生毛髪医学の進歩により女性の薄毛治療が可能になりました。

びまん性薄毛症
びまん性薄毛症とは、頭部の広い範囲に広がる薄毛症のことを言います。中年以降の女性に多く、女性の薄毛の主な原因になっています。女性のびまん性薄毛症では、頭髪全体が均等に薄くなることが特徴で、男性型の薄毛症が前頭部のM字と頭頂部に顕著に表れるタイプとは異なります。加齢、ストレス、過度なダイエット、間違ったヘアケア、ホルモンバランスの乱れなどによって、ヘアサイクルの成長期が短縮し、軟毛化すると考えられていますが、びまん性薄毛症の正確な原因は明らかではありません。最近まで治療法がありませんでしたが、ハーグ治療により薄毛が改善出来るようになりました。

分娩後薄毛症
分娩後の女性に薄毛が起こることがあり、このような分娩後の薄毛を分娩後薄毛症といいます。妊娠中、お腹の子供に栄養を取られ、毛髪の栄養状態は不良になっていますが、エストロゲンなどの女性ホルモンによって成長期をかろうじて維持しています。出産後エストロゲンが減少すると、頭髪一気に休止期に入ってしまうために、出産後に薄毛症状が出ると考えられています。分娩後薄毛症は授乳を終える頃に回復する事が多く、たいてい出産から6カ月程度～1年経った授乳を終えるころには回復しています。しかし、その回復スピードには個人差があり、中には回復までの期間が長く、体力の回復が遅い場合には、完治しないこともあるようです。産後のストレスなどが重なった場合、抜け毛が止まらないことがあります。このようなタイプの女性の薄毛に対してもハーグ療法は効果的であることが分かっています。

円形薄毛症
コインのように円形状に毛が抜け落ちる状態を円形薄毛症と言います。多発して頭全体の毛が抜けることや、全身の毛が抜ける場合もあります。ストレスが引き金になることもありますが、自己免疫によるものと考えられています。 円形脱毛症においてもハーグ療法は効果があり、多くの症例で治療が行われています。

女性のHARG療法

治療前

1回治療後



2回治療後

3回治療後


32歳、女性。HARG療法、女性型薄毛症

数カ月前から薄毛が進行してきたという女性の薄毛症例です。頭部全体的に髪の毛が細く、毛の密度が減っており、髪の毛のふんわりした感じが無くなっていました。女性のびまん性薄毛症と考え、HARG療法を開始しました。1回注射後から効果が現れ、髪の毛は太くなり、毛髪の密度も増えました。3回注射後には、髪の毛がふんわりと元に戻りました。早い薄毛改善に喜んでいただきました。
髪の毛が細くなってきた、髪がぺったりして、ふんわりとならなくなってきた、毛の密度が減ってきたという症状の方から、御相談頂くことがあります。このような症状は、薄毛の初期症状と考えられます。放置した場合、進行することが考えられますので、軽症のうちに治療をすることをお勧めしています。軽症のうちに、HARG療法を開始した場合の効果は、地肌が見えるまで放置した重症例と比較すると、毛髪の回復が良いようです。カサカサでペッタリした髪の毛を、しなやかでふっくら、しっとりした髪の毛に変えることができます。早期発見早期治療はすべての疾患に通ずることでありますが、薄毛やハゲの領域でも同様です。ハゲ薄毛のお悩みは早期治療が原則です。